今週のお題「私がハマったゲームたち」
paiza特別お題キャンペーン「私がハマったゲームたち」
by paiza
もう何十年も前になる。
私が生まれて、
はじめてハマったロールプレイングゲーム。
いまでこそふつうだが、当時ゲームを持ち運びできるというのが画期的であった。
楽しいゲームが家じゃなくてもできる。
いつでもどこでもできちゃう。
これはとても魅力的なことであった。
友達と公園で遊んでいても、みんなでお祭り行っても
、コンビニに行ってもゲームボーイを持ち歩いていた。
そんな中、どハマりしたのが
” 魔界塔士SaGa ” (サガ1)であった。
ロールプレイングゲームのサガシリーズは有名である。
ゲームボーイ版ではサガ3まであり、
が発売された。
なのである。
ストーリーはなかなかシンプル。
世界の真ん中に ” 塔 ” が立っており、その最上階には楽園が広がっていると伝えられている。
いく人もの冒険者たちが、楽園を目指して ” 塔 ”
に入っていったが、その後の行方を知るものはいない。
そしてまた、新たな冒険者が楽園を目指し
旅に出るというもの。
パーティー構成はいたってシンプル。
・にんげん男
・にんげん女
・エスパーボーイ
・エスパーギャル
・モンスター
この中から主人公を含め、4人選ぶ。
プレイヤーは楽園を目指し、” 塔 ” を上ってゆく。
各階には、独自の世界が広がっており、
それぞれを統括するボスがいる。
げんぶ、せいりゅう、びゃっこ、すざく。
そしてアシュラ。
それぞれの世界でさまざまな冒険をし、
ボスと戦いを繰り広げる。
そして ” 塔 ” の最上階を目指す主人公達。
最上階の扉を開けると、そこには何もない世界が広がる。
そしてこの世の創造者 「 かみ 」 が現れる。
かみは言った。
「すばらしい。あなたはゲームを勝ち抜いたのです。
どんな願いでも叶えてあげましょう。」
「どういうことだ?」
「わたしは平和な世の中にあきあきしていました。
そこでアシュラを呼び出したのです。
しかしそれもつかの間。たいくつしてきました。」
「そこで悪を倒すヒーローが
必要だったってことか?」
「察しがはやい。その通りです。
いままで何人もの冒険者たちが挑戦し、
そして消えてゆきました。
ちっぽけな存在が、必死に生きこうとする姿は
私を感動させるものがありました。
わたしはぜひ、お礼がしたいのです。」
「よくもおれたちをだましてくれたな?」
「それがどうかしましたか?
すべては私が作ったモノ、そしてゲームなのです。
」
立ち去ろうとするかみ。
「おれたちは、モノじゃない。」
「かみにけんかを売るとは、
どこまでも楽しい人たちだ。
しかしこれもいきもののサガか・・・・。
よろしい。死ぬまえにかみのちから
とくと目に焼きつけておけ!!! 」
かみと最終決戦になる主人公たち。
ラスボスが ” かみ ” というのが斬新で
かつ凄みがある。
現れたかみは、身体中からオーラを放ち
その磁力で若干宙に浮いている。
いまいち、かみの顔がハッキリしないのが
雰囲気を醸し出しているところだ。
戦闘中も、かみらしいオーラを放っている。
最初はこちらが攻撃しても、何もしない。
” かみは何もしなかった。”
というターンが何回か続くのだ。
すると急に攻撃をし出す。
なんと右手をかざすという斬新な攻撃。
とてつもないダメージをうける。
強者ほどすべてがシンプルである。
じつは、かみを倒す裏技がある。
” チェーンソー ” で攻撃すると、なぜか一撃で
かみを倒せてしまうのだ。
そこらへんの銭湯で、薪をチェーンソーで切ってる
おっさんのほうが強いということだ。♨️
戦闘音楽もラストにふさわしい、カッコイイ曲⤴︎
このラストバトルは、何十年たったいまでも
たまにYouTubeで見ている。
かみを倒した主人公たちは、正面にある最後の扉を開けようとする。
しかし腕を止めた。
主人公達は話し合う。
「このとびらの先って、べつの世界があるのかな?」
「かもな。どうする?」
「でもここもいい世界になったよな。悪いやつぜんぶ
倒したし。」
「いこう‼︎ 」
「どこへ?」
「・・・・・おれたちの世界へ!!」
こうして主人公たちは、もとの世界へ戻ってゆく。
いまは令和の時代。
かなりゲームも発達している。
映画さながらのストーリーと映像に比べると、
笑っちゃうくらい稚拙でシンプルだ。
しかし、この稚拙さとシンプルさが懐かしさを感じさせてくれる。
なんか原点を思い出すような気がして、
とても清々しいのである。
” 魔界塔士SaGa ” をきっかけに、私はロールプレイングゲームにハマった。
その後もいろいろなものをやった。
ロールプレイングゲームは、フィクションではあるが
その主人公の人生と、世界観を擬似体験できる。
ロールプレイングをやる度、
この世界で暮らしたいと思っていた。
仲間といっしょに旅して、レベル上げて
悪いやつを倒したいと思っていた。
いま考えると、子供の頃のかわいい発想である。^_^
しかしある意味、人生はロールプレイングと言えるかもしれない。
仲間ができ、成長(レベルアップ)し、
時に戦い、そしてそれぞれの目的地へ向かってゆく。
ゲームオーバーとなるその日まで、人それぞれに
ロールプレイングがあるのだ。
” 魔界塔士SaGa ” はそんなことを、
思い出させてくれる。