🌟銭湯で出会った人々🌟
・竹原慎二
・亀田パパ
・鶴の恩返し
🏀🏀🏀🏀🏀🏀基本情報🎩🎩🎩🎩🎩🎩
名称:湯パーク 南柏
種別:公衆浴場
最寄駅:JR常磐線 南柏駅
到達時間:西口より徒歩3分
歴史:1995年創業(柏市で現存する、唯一の銭湯)
訪問日時:2022/ 土:19時
設備:⭕️サウナ ⭕️半露天風呂
客層:中高年が多め
混雑度:15人くらい (ピーク時は20人)
備考:駐車場あり。(12台ほど)
アピールポイント:
・地下150mの地下水を使用
・2種類のサウナ(ミストと遠赤外線)
🚗🚘 🚗🚘 🚗🚘 🚗🚘 🚗🚘 🚗🚘 🚗🚘
JR常磐線 南柏駅を降りる。🚃
目の前には、タクシー乗り場のロータリーが広がる。
ロータリーを横切り、商店街へ入ってゆく。
しばらく歩くと、” 湯パーク 南柏 ” が現れた。
専用駐車場がついている。
12台ほどは駐車できそうだ。🚙
喫煙スペースも置かれていて、タバコ吸える🚬
壁に張り紙が貼ってある。
入浴せずに駐車する、不届きものがいるらしい。
ゆる銭😤
入口を入ると、下駄箱がある。
靴を入れ、階段で二階へ上がる⤴️
フロントは昔風の感じ。
タオルやシャンプーなどが置かれている。
サウナは2種類あり、遠赤外線サウナは有料。💰
ミストサウナは無料。😳
フロントのおばちゃんに、サウナ付きで500円ほど払う。👵
すると、ロッカーキーとサウナキーを渡された。
あと手ぶらできたため、フェイスタオルも借りる。😁
横にはお休みスペースが見える。💺
マッサージ機が三台ほど置かれており、老人が座っている。
マッサージ機で全身揉みながら、
まったりするのも悪くない。😴
脱衣場へ入る。
ロッカーに服を入れながら思った。🧐
” 貴重品が心配だ。 ”
フロントに戻り、おばあちゃんに聞いてみる。👵
私:「貴重品って、預けられますか?」
おばあちゃん:「ロッカーに鍵かかるので、そちらに入れてください。」
それは分かっている・・・。
ようするに貴重品入れはないということか。
脱衣場へ戻ろうとすると、マッサージ機に座っていたおじさんが言った。👺
おじさん:「ロッカー鍵かかるから。その鍵なくさないようにちゃんと持ってないとダメだよ。」
私:「ありがとうございます。」
脱衣場へ戻る。
服を脱ぎ、裸になる。🙈
そして、裸の王様は浴室へと向かう。👑
ーーーーーーーーー浴室内装ーーーーーーーーー
◆ 白をベースとしたタイルで囲まれた室内。
入口入って左手には、テレビのついた大きな風呂。複数種のジェットバスが設置されている。
右手にはカランがついた座りシャワーが
配置されている。
そして奥には、サウナと半露天風呂が見える。😳
①多機能風呂
※温度はすべて40度°
◆ボディジェットバス🌪
広さ:1人で座る
機能:複数方向(背中・胸脇あたり)からジェット噴射
強さ:中
◆スーパージェットバス🥊🚀
広さ:1人で立つ
機能:背中
強さ:強
◆歩行風呂🚶♂️
広さ:6人くらい立てる
機能:床が石造りとなっており、デコボコしている。足つぼを刺激できる。🦶
◆肩ジェット🥋
広さ:1人座れる
機能:両肩へジェット噴射
強さ:中
◆泡風呂🧼
広さ:1人で座る
機能:首下〜背中辺りにジェット噴射
◆背中ジェット①
広さ:1人座れる🏋️♀️
機能:背中と足裏へジェット噴射
強さ:中
◆背中ジェット②
広さ:1人座れる🏋️♂️
機能:背中にジェット噴射
強さ:中
◆何もないスペース
まったりできる。😴
②麦飯風呂🍙
広さ:5人くらい
温度:42度くらい
備考:カルシウムが含まれている
③薬宝湯(半露天風呂)💊
広さ:6人くらい座れる
温度:40度
備考:じんましん、腰痛などに効くようだ
④ミストサウナ🧖♀️
広さ:2人座れる
温度:40度くらい
備考:ベンチが2つある
⑤遠赤外線サウナ🔥
広さ:上段・下段で10人くらい
温度:90度
備考:テレビがある。📺
⑥水風呂🏝
広さ:座って3人くらい。
温度:20度
⑦立ちシャワー
1つ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
立ちシャワーへ。
回す式のスイッチが、両方ともブルー表記になっている。🌨
身体を引きながら、蛇口をひねる。
両方水かと思いきや、片方はお湯が出てくる。☺️
身体からお湯を浴び、体温とともに
銭湯力を高める♨️
銭湯力が高ぶってきたので、
左側の湯船に入る。
湯船には、いろいろな種類のジェットバスがついている。🥳
ボディジェット、スーパージェット、肩ジェット、背中ジェット。
その他、歩行風呂や麦飯風呂という変わったもの
も入っている。🚶♂️🍙
まずボディジェットバスに入ってみる。
温度は40度くらい。
座ると、背中と胸脇あたりにジェットが発射される。
背中へのジェットはよくあるが、胸脇へのジェットはあまり経験がない。
ジェットを受け止める私。😑
身体を少しずらしてみた。
すると、胸脇に当たっていたジェットが
私の乳首を直撃した。
” ピクンッ。”
ジェットバスは、乳首をピンポイントで狙い撃ちしてくる。
腕をクロスし、乳首を守る私。🗽
周りの客には、ビジュアル系アイドルに見えているかもしれない。🕺
その後もジェットバスのやろうは、
しつように乳首を攻め立ててきやがった。
私は隣りのスーパージェットバスに
緊急避難した。🚨
スーパージェットバスは、かなり強めのジェットだ。🤺
前の手すりに捕まり、好きな部分に強烈なジェットを当てることが出来る。🥊
私は腹筋にジェットを当てた。
強烈なボディブローが、腹筋を襲う。🤭
まるでボクサーになったような気分だ。🦍
目を見開き、ボディジェットを受け止める。👁
すると目の前に、竹原慎二が現れた。
竹原:「そんなんで、世界獲れるとおもっとんか?」
私:「・・・・はい。」
竹原:「ボクシングなめんなよー‼︎」
竹原は、私を竹刀で殴った。
その様子を遠くのほうから眺める
銭湯の常連客。
ことの成り行きをジッと見ている。👁
竹原:「おまえは基礎からやり直しじゃー!!」
私はジムに投げ出された。
竹原:「まずは、反射神経からじゃけーの。」
私はパンチングボールをすることになった。
” パンチングボール ” とは天井から吊るされたボールを、リズムよく殴る練習である。
リズム感や反射神経を養うことが出来る。
私はジム内のパンチングボールを探した。🏀
しかしすべて、使用中となっている。
すると、常連客のおっさんが走ってきた。
常連のおっさん:「オレのを使え。」
おっさんは天井によじ登った。
そして上から、玉袋をぶら下げた。
常連のおっさん:「好きなだけ打ち込んでこい‼︎」
私はパンチングボールを殴った。
常連のおっさん:「ひんっ。‼︎」
私:「・・・・。」
常連のおっさん:「余計なことは気にするな‼︎」
私はそのまま殴り続けた。
常連のおっさん:「ぴんっ。‼︎」
私:「・・・・。」
常連のおっさん:「そんなんで世界獲れるとおもっとんかー!!」
・・・・・10分後。
常連のおっさん:「お、おい。もういいだろ‼︎
ちょうしのんじゃねーよ!!」
私は殴るのをやめた。
おっさんが天井から降りてきた。
常連のおっさん:「ひー、ぴーー。
ひーーっす。‼︎」
私:「大丈夫ですか?」
常連のおっさん:「いきがってんじゃねーよ。」
私:「・・・・。」
竹原:「トレーニングは終わったんか?」
竹原が近づいてきた。
竹原:「今日は特別にゲストを呼んどる。
しっかりシゴいてもらえ。」
ジムの入口から、男が歩いてくる。
男は私の前に立った。
竹原:「おまえも知っとろーが。
亀田のオヤジさんじゃ。」
亀田のオヤジ:「亀田式トレーニングや。」
亀田式で最も有名なトレーニング。
” ピンポン玉 ”
ピンポン玉を投げて、それをかわす練習だ。🏓
動体視力を鍛えることが出来る。
亀田のオヤジの横には、黄色いピンポン玉が入った箱が用意されている。
亀田のオヤジ:「いくでー‼︎」
亀田はピンポン玉を投げつけた。
ピンポン玉は、私の顔に命中した。
亀田のオヤジ:「まだまだやな。どんどんいくでー!!」
次から次へとピンポン玉が飛んでくる。
箱の中のピンポン玉が減ってきた。
亀田のオヤジ:「だれか、ピンポン玉補充せいや!!」
すると男が走ってきた。
男は箱の中へピンポン玉を補充した。
亀田のオヤジ:「そんなんじゃ、世界とれへんでーー!!」
次々に飛んでくるピンポン玉は、
私の顔をとらえる。
簡単によけられると思っていたが、結構難しい。
なかなかタイミングが合わないのだ‼︎
亀田のオヤジ:「顔で受けるなー‼︎
よけられんやったら、デコでうけろ‼︎」
私は頭を下げ、デコでピンポン玉を受けた。
亀田のオヤジ:「そうや! デコならKOはされへん。 当たってもデコ。 わかったかーー‼︎」
なるほど。顔を上げて顎にパンチをくらったら
一発KOされてしまう。
デコでパンチを受ければ、KO率は下げられる‼︎
なかなか理論がしっかりした練習だ。
亀田のオヤジは急に手を止めた。
そして、箱の中にあるピンポン玉を見た。
箱へ玉を入れる男に聞いた。
亀田のオヤジ:「これ本当にピンポン玉か?」
常連のおっさん:「はい。玉です。」
その後も、箱へ金の玉を入れ続ける常連。
亀田のオヤジ:「よおーし。タイミングが掴めてきたぞ‼︎ もうちょっとやー!!」
私は少しづつ、玉をよけられるようになってきた。
そのとき、向こうから声がした。
ジム生:「亀田さーん、お電話が入っています。」
亀田のオヤジ:「電話や。ちょっと代わってくれや。」
亀田のオヤジは、隣の男に言った。
そして向こうへ歩いて行った。
常連のおっさんは、箱の中から玉を取り出し
私に向かって投げた。
玉は私の顔へ命中した。
常連のおっさん:「よけられんかったら、玉を掴め‼︎
その勢いで世界も掴めこのやろう!!」
ボールを、二つセットで投げてくるおっさん。
亀田式よりもハードになっている。
常連のおっさん:「世界のジャブー‼︎
これぐらいー!!」
玉のスピードが速まってきた。
ひとつもよけることが出来ない。
鬼と化す、銭湯の常連客。👹
十分ほど玉を浴び続けた。
私はおっさんに言った。
私:「ちょっと、お手洗いへ行ってもいいですか?🚹
常連のおっさん:「なにしにいくんだ?」
私:「・・・・小便です。」
常連のおっさん:「気合いで止めろ。」
亀田のオヤジが戻ってきた。
亀田のオヤジ:「よし、練習再開や。」
私:「・・・・。」
亀田のオヤジ:「どないしたんや?」
私:「お手洗いへ行っていいですか?」
亀田のオヤジ:「もちろんや。」
常連のおっさん:「はやくいけ、このやろう。」
お手洗いから戻ってくると、竹原が歩いてきた。
竹原:「そろそろ実践練習じゃ。」
竹原はジム内の練習生を呼んだ。
竹原:「いまからスパーリングじゃ。
おい、おまえ。 リング上がれ。」
私と練習生はリングに上がった。
” カーン ”
ゴングと同時に、練習生は連打を繰り出してきた。
サンドバックになってしまう私。
” カーン ”
試合終了のゴング。
竹原:「おまえ、ホントに練習しとんか?」
竹原は怒って、ジムから出て行ってしまった。
私達は、リング付近に取り残された。
静まりかえるジム内。
常連のおっさん:「おい、おまえ。
リング上がれ。」
おっさんは練習生に言った。
おっさんと練習生はリングに上がった。
常連のおっさん:「だれかゴング鳴らせや‼︎」
” カ〜ン。”
おっさんは玉袋をぶん回した。
袋は練習生のアゴにクリーンヒットした。
膝から崩れ落ちる、練習生。
おっさん:「次!!」
次の練習生が、リングへ上がった。
しかしものの数秒で、袋にされた。
おっさん:「だれか自信のあるやつおるんか?」
すると、一人の練習生が手を上げた。
手を上げた練習生は、高校六冠をとった逸材だ。
タイトルを総なめした実力者。
世界王者も夢ではないと言われている。
常連のおっさん:「高校六冠だか、股間だかしらねーがさっさとかかってこいよ。」
高校六冠:「・・・・・。」
練習生はおもむろに、シャドーボクシングを始めた。
次期世界王者:「シュ、シュ、シュ、シュ‼︎ 」
周りは静まりかえった。
流れるようなステップ、そしてかろやかに繰り出されるパンチ。
まさかボクサーが踊れるとは思わなかった。
これは強いか弱いかなどという
次元を超えている。
芸術作品だ‼︎
周りは呆気にとられている。
次期世界王者:「シュ、シュ‼︎ 」
王者はシャドーボクシングを止めた。
息ひとつ乱れていない。
ジッと常連のおっさんをにらみつける
次期世界王者。
” 次期世界王者 vs 銭湯の常連客 ”
とんでもないカードが、いま幕を開ける。
リングインする両者。
中央へと歩いてゆく。
リング中央での睨み合い。
次期世界王者:「・・・・。」
常連のおっさん:「♨️」
” カ〜ン。”
ゴングが鳴った。🛎
おっさんはいきなり襲い掛かった。
股間に頭突きを入れた。
次期世界王者はリングに崩れ落ちた。
入口から、竹原がやってきた。
竹原:「世界戦が決まった。一ヶ月後じゃけーの。」
・・・・一ヶ月後。
場所は聖地後楽園ホール。
控室で待機する私。
竹原:「あせる必要はないけーの。練習思い出しながらやるんじゃ。」
亀田のオヤジ:「やったこと出すだけや。それ以上何があるんや。」
常連のおっさん:「アッパーや。」
きらびやかな声援を受けながら、
リングへ向かう。
ゆっくりとリングインする私。
相手はフィンランド人。
WBA現世界王者だ。
国歌斉唱が始まる。
お互いの国旗が、場内に立ち昇る。
フィンランド・・・🇫🇮
日本・・・🇯🇵
リング中央で向かい合う。
フィンランド人の身体からは、オーラが立ち昇っている。
これが世界王者の貫禄か・・・。
常連のおっさん:「負けとらん。おまえの身体からもゆげが立ち昇っている。♨️」
” カーン ”
ついにゴングが鳴った‼︎
相手は様子を見ている。
私はジャブをつきながら、距離を詰めた。
竹原:「自分の距離でたたかうんじゃ。」
亀田のオヤジ:「まずはジャブからや。」
フィンランド人は、ガードの下から様子見している。
私はワンツーからのコンビネーションを叩きこんだ。
後退するフィンランド人。
そしてロープを背負った。
私は一気に距離を詰めた‼︎
竹原:「あせんなや‼︎ まだはやいんじゃ!」
亀田のオヤジ:「罠や‼︎」
常連のおっさん:「突っ込め!」
私はフィンランド人に密着した。
竹原:「危険じゃ‼︎ 離れろ‼︎」
亀田のオヤジ:「距離とれや‼︎」
常連のおっさん:「やっちゃえ、日産‼︎」
ガードの下から、フィンランド人の目が光る。
竹原:「狙ってるぞ‼︎」
亀田のオヤジ:「危険や‼︎」
常連のおっさん:「気にすんな。」
そのときだった‼︎
フィンランド人の膝が、私の急所をとらえた‼︎
私:「うっ!」
私はリングにうずくまった。
竹原:「金的じゃ!」
亀田のオヤジ:「金的や!」
常連のおっさん:「金玉。」
しかしレフェリーは気づかない。
レフェリー:「ダウーン!! ワン、ツー・・」
竹原:「カウントしっかり休むんじゃ‼︎」
亀田のオヤジ:「ゆっくりでいいんや。」
常連のおっさん:「湯船に浸かれ。♨️」
私はなんとか立ち上がった。
不敵な笑みを浮かべる、フィンランド人。
竹原:「考えられんやつじゃ。」
亀田のオヤジ:「危険なやつや。」
足がフラフラする・・・。
身体に力が入らない。
レフェリー:「ファイ!!」
フィンランド人が襲いかかってきた。‼︎
フラフラの私を見て、完全に油断している。
チャンスはいましかない!!
私は最後の力を振り絞り、パンチを放った‼︎
私のパンチが、相手の顎に伸びてゆく。
そのときだった!!
常連のおっさんは、玉袋をぶん回した。
私のパンチより先に、袋が相手の顎をとらえた‼︎
フィンランド人は、膝から崩れ落ちた。
レフェリー:「ダウーン!! ワン、ツー・・」
フィンランド人は白目をむいている。
レフェリーは、両手で❌を示した。
レフェリー:「試合終了!!」
レフェリーは、私の右腕を掴んだ。
レフェリー:「勝者・・・」
そのときだった‼︎
日本ボクシングコミッション(JBC)からの
物言いが入った。
JBC:「画像判定を要望いたします‼︎」
JBCの言い分としては、最後のKO時に
何かが紛れ込んでいるとのことだ。
KO時の画像を検証することで、
最終ジャッチをしたいとのことである。
---後楽園控室---
映像ディレクター:「何か写ってたのか?」
映像アシスタント①:「わかりません。おまえなんか気づいた?」
映像アシスタント②:「まったく・・・」
映像ディレクター:「とにかくKO時のVTR出せるか?」
映像アシスタント①:「はい。いま用意します。」
映像アシスタント②:「映像はここで流しますか?」
映像ディレクター:「まず我々で確認しよう。
問題の有無を確認してから、会場内のモニターに表示しろ。」
常連のおっさん:「ナイスアイディア。」
映像アシスタント①:「ディレクター、VTRが
用意できました。」
映像ディレクター:「そうか。右のモニターへ写せ。」
映像アシスタント①:「分かりました。」
映像アシスタント②:「分かりました。」
常連のおっさん:「はやくしろ。」
会場内にアナウンスが流れる。
” お待たせいたしました。画像判定の結果をお知らせいたします。”
会場内の巨大スクリーンが光る。
そしてゆっくりと、以下の画像が写し出された。
ωωωωωωωωωωωωωωωωωωωωωωωωωωωωωω
・・・・・それから一ヶ月後。
近くに新しいボクシングジムができたらしい。
私はジムを視察するため、隣町までやってきた。
噂のジムの前に立つ。
看板にはパンチングボールの絵が書かれている。
そして、以下の記載がある。
” 世界王者育成銭湯 ♨️”
扉を開けた。
シーンと静まりかえるジム内。
薄暗くだれもいない・・・。
設備も何もない・・・・。
ど真ん中に湯船が置いてある。
そこだけぼんやりと光を放っている。
男が背中を向け、湯に浸かっている。
身体からは、
ゆらゆらとゆげが立ち昇っている・・・。
男はゆっくりと振り向いた。
そして言った。
「会費、¥480でいいですか?」
完
私はスーパージェットから出て、肩ジェットバスへ移動した。🚶♀️
銀色の鎧みたいなのが、両肩の上に設置してあり
そこからジェットが発射されている。⛲️
座りこみ、肩へジェットバスを当てる。
鎧をまとった騎士の気分だ。🤺
ジェットは、わりと強めに発射されている。
肩に当たったお湯が周りに跳ねる。
肩凝りがある人には、けっこう気持ちいいかもしれない。😇
隣の歩行風呂へ移動する。
手すりが設置されており、つかまりながら歩くことができる。🚶♂️
床に石が敷き詰められており、歩くと足つぼがマッサージされる。🦶
足の裏には、無数のツボがあるらしい。
足裏は頻繁に使うとこでもあるので、疲れも溜まりやすい。😓
そこをピンポイントで刺激するのは、なかなか気持ちいいものだ。☺️
他にも座り用のジェットバスが複数種ある。
なかなかいろいろな機能を取り揃えている風呂だ。😳
そして一番奥には、” 麦飯湯” と書かれている。🍙
風呂に入りながら飯でも食えるのかと思ったが、
そうではないようだ。
カルシウムなどが含まれており、疲れなどに効果があるらしい。
若干隣の風呂より、暖かくなっている。
42度くらいか。☺️
こちらはジェットバスなどは一切ないため、
まったりとくつろぐことができる。
足を伸ばし、リラックスする。
すぐ横にはテレビも見える。📺
テレビではプーチン(ロシア大統領)の特集をやっている。🎩
ウクライナ侵攻に関連したニュースのようだ。
ロシアのプーチン特集を見る
にほんのフルチン。
軍事力を盾に、好き放題やってやがる・・・。
ふん。
ロシアには核があるかもしれんが、
日本には麦飯がある。🍙
身体を拭き、サウナへ入る。🧖♀️
サウナは上段・下段で10人くらい入れる。
温度は90度。🔥
暑すぎず、ほどよく短時間で汗がかける設定となっている。💦
すると、サウナの扉が開き
ボウズ頭の中年男性が入ってきた。🦲
頭をかなり刈り上げている。
座っていた先客が、男に話しかけた。
先客:「頭剃ったの?」
男:「出家してきました。
煩悩と戦うために。」
男はうけねらっている。
そのあとは、頭のできものの話をしていた。
頭剃ってるので、できやすいらしい。🐙
しばらくすると、腕に大粒の汗が浮き出てきた。
コロコロと腕の上で転がる汗の玉。🌕
汗は身体の老廃物を含んでいる。
サウナは身体を浄化できる場所なのだ。🌟
汗をかきながら、自分と向き合う。
日々の生活の中で、静かに自分と向き合う時間は以外に少ない。😯
じっくりと自分の身体を見てみる。👀
左腕の中ほどに、小さなあざとできものがある。
🐙
こんなとこにあざがあったなんて気がつかなかった。🤭
静かに自分を観察すると、普段見逃していたことに気づいたりする。
外に向かっていた意識を、ゆっくりと内側へ向けてみる。
そんな時間も人間には必要なのだ。😯
サウナを出て水風呂へ向かう。☃️
3人ほど座れて、温度は20度ほど。
たっぷり汗かいた分、水が気持ちいい。
気分爽快とはこのことだ。😇
となりの風呂との境目に、壁が見える。
薄い桃色の壁だ。
そして桃色の壁から、🍑が見え隠れしている。
どうやら、
客がとなりの風呂に入ろうかどうか迷っているようだ。
尻をつきだし、風呂の前でモタモタする客。
客が風呂に入ろうとする。すると🍑が消える。
風呂をあきらめる。すると🍑がこんにちはする。
桃色の壁から、🍑が出たり入ったりする様子をジッと見つめる私。
水風呂から出て、麦飯風呂へ。🍙
お湯が冷えた身体に染み込んでくる。
手足がピリピリとする。⚡️
サウナで熱し込んだ身体を
水風呂で一気に冷やすのは気分爽快。😇
逆に、水風呂で冷え込んだ身体を
お湯で暖めるのは極楽。☺️
どちらも最高に気持ちいいのである。😌
水風呂を出て、半露天風呂へ向かう。🚶♀️
”薬宝湯”と書かれた風呂がある。
6人ほど座れる広さで、温度は40度くらい。
岩造りの露天風呂で、田舎の温泉って感じだ♨️
風呂の前には、ベンチが設置されている。
ベンチに座った。🍑
サウナ → 水風呂 → お湯 を行ったことで、
頭がふわぁ〜としている。😇
身体を壁に預けて、リラックスする。
意識的に足、肩、首の力を抜く。
そして口を開け、だら〜っとしてみる。😌
こうしてみると、普段の日常生活の中で
いかにリキんでいたかが分かる。😳
すべてのリキみを開放し、自然に身をまかせる。
日々溜まっていた身体と脳内の疲れが、
風にのって消えてゆく。🎐
すべての縛りやリキみから自分を開放させる
時間。
疲れやすい現代においては、このような時間も大切であろう。
扉が開いた。
身体にモンモンがある男が入ってきた。👺
男は私の隣に座った。
足を伸ばし、ベンチに座る。
上を向き、天を仰ぐ男。
サウナに入ったのだろうか。
かなり暑そうだ。🥵
すると男は、急に大きな声で言った。
男:「おーーーーう‼︎」
テンション上がったのか、大きな声を出す男。
周りの客がビクっとする。
男は気持ちよさそうに天を仰いでる。✨
露天風呂を出て、浴室へ戻る。🔙
身体を洗うため、座りシャワーへ。
カランは全部で20台くらい。🚰
シャンプーなどは配置しておらず、
手ぶらできた人は、フロントで購入する必要がある。
前方におっさんが座っている。
スキンヘッドの男だ。👨🦲
鏡を見ながら、頭をひげ剃りでそっている。
ほんとにツルツル👨🦲
ひと通り剃り終わると、シャワーを浴び始めた。
ツルツルをシャワーで洗う男。
ピカピカのあたま。🦲
だんだんと、オヤジのあたまが高速道路に見えてきた。
遠くのほうから、かすかに車のエンジン音が聞こえてくる・・・・。
おっさんの後頭部から、ワゴン車が走ってきた。
🛣
高速道路では、ひげ剃り担いだおっさんが
道路工事をしている。
ワゴン車は、おっさんの前で止まった。🚘
おっさん:「いま道路工事中だよ。」
ワゴン車はそのまま走り去っていった。💨
ミストサウナへ向かう。🧖♀️
こちらのサウナ料金は、入浴料に含まれている。
つまり無料だ。
四畳半くらいのせまい空間。
イスが二つ用意され、白い壁に囲まれている。
ミストサウナだが、霧はほとんどみえない。🌁
イスに座る。💺
何もないただのせまい部屋だ。
すると、扉が開いた。🚪
先ほど露天風呂にいた、身体にモンモンがある男が入ってきた。👺
男はイスに座り、足を伸ばした。
気持ちよさそうに天を仰いでいる。⤴️
” ガシャン ”
となりで音がする。
みると機械装置が置いてある。🤖
機械の中で、シャワーが出ている。
だんだんと、あたりの霧が強まってくる。🌁
そのときだった。
男:「おーーーーう‼︎」
男は急に大きな声を出した。
天を仰ぎながら、天ション上がる男⤴️
だんだんと汗が浮き出てくる。
霧が強まり、室内の湿度が上がったのだろう。🌁
ミストサウナを出る。
座りシャワーをみると、ひげ剃りで頭そってた
スキンヘッドがいる。
頭を泡だてて、洗っている。🦲
髪なくても洗いは必要のようだ。
男の頭は、泡でまっしろになっている。🦳
雪国のスキンヘッド。☃️
強面がゆきんこに変貌している。
☁️☁️☁️☁️☁️ ☁️☁️☁️☁️ ☁️☁️☁️☁️ ☁️☁️
見渡す限りの雪景色。
向こうから髭剃り持った男が歩いてくる。
男は髭剃りで、頭を剃っている。
おじいさん:「こんにちは。」
男:「こんにちは。」
おじいさん:「雪山を越えるおつもりですか?」
男:「はい。」
おじいさん:「吹雪が近づいておる。
今夜はやめておきなさい。」
男:「・・・・・。」
男はそのまま、雪の中へと消えていった。
おじいさんは再び歩きだした。🚶♂️
しばらく歩くと、雪の中で何かが動いているのを発見した。
よくみると、一羽の鶴が罠にかかりもがいている。
鶴はパタパタと羽を動かし、もがく。
じいさん:「かわいそうに・・。罠にかかってしまったんだね。」
じいさんは罠をはずしてやった。
” クオ〜ン、クオ〜ン。”
鶴はおじさんを見つめながら、鳴いた。
そして、広大な空へと羽ばたいていった。🕊
・・・・数日後。
おじいさんとおばあさんは、小屋でくつろいでいた。
” コン、コン、コン。”
誰かが、小屋の入口をノックしている。
おじいさんは扉を開けた。
目の前には、美しい娘さんが立っている。👩
おじいさん:「お嬢さん、どうされたんや?」
お嬢さん:「道に迷ってしまい・・・。
もしよければ、今晩泊めていただけませんか?」
おじいさん:「こんなところでよければ、泊まっていきなされ。」
お嬢さん:「ありがとう。おじいさん。」
おばあさんは、夜食を作った。
子供がいない老夫婦にとっては、孫娘のようでかわいい。
おばあさん:「たくさんお食べ。」
おじいさんたちは、みんなで晩ごはんを食べた。
久しぶりに美味しい晩ごはんであった。
晩ごはんが終わると、娘は言った。
お嬢さん:「おいしい晩ごはんをありがとう。」
おじいさん:「おいしかったかね?」
お嬢さん:「はい。」
おばあさん:「よかった、よかった。」
お嬢さん:「おじいさんとおばあさんに恩返しがしたい。 洋服を作るので部屋を貸してもらえませんか?」
おじいさん:「なんて優しいお嬢さんなんだ。
ならばこちらをお使いなさい。」
おじいさんは、部屋の一室へと案内した。
お嬢さん:「おじいさん。」
おじいさん:「なんだね?」
お嬢さん:「私がお洋服を作っているところは、決して覗いてはなりません。約束してください。」
おじいさん:「わかった。約束するよ。」
娘は部屋へ入っていった・・・・。
・・・・・・次の日。
おじいさんとおばあさんが起きると、
洋服を持った娘が立っていた。
お嬢さん:「これを差し上げます。町で売って生活のたしにしてください。」
おじいさんは、娘から洋服を受け取り驚いた‼︎
絹でできた洋服は、煌びやかな光を放っている。
手触りも、すばらしくいい。
まるで天の羽衣を触っているようだ。
おじいさん:「す、素晴らしい‼︎」
おじいさんは、さっそく町へ向かった。
洋服店に入る。
おじいさん:「すいません、これ売れますかね?」
店主:「どれ、見てみましょう。」
店主は、おじいさんから洋服を受けとった。
店主:「!!」
ジッと服を眺める店主。
店主:「な、なんだこれは! こんなの見たことがない。」
おじいさん:「売れそうですか?」
店主:「いくらでも出します。売ってください‼︎」
それからというもの、娘は老夫婦のために毎晩洋服を作った。
そして、おじいさんは服を町で売った。
日が経つにつれ、おじいさんとおばあさんの暮らしは豊かになっていった。
しかし、娘は服を作るにつれて
だんだんとやつれていった。
みるみるうちに、体調が悪そうになってゆく。
おじいさん:「お嬢さんや、体調は大丈夫かね?」
お嬢さん:「はい。大丈夫です。」
おじいさん:「今晩は、服を作るのはやめなさい。身体に毒だよ。」
お嬢さん:「いえ、作らせてください。」
娘はフラフラしながら、部屋へ入っていった。
心配そうに部屋を見つめるおじいさん。
おじいさん:「ばあさんや、お嬢さんは大丈夫かね?」
おばあさん:「やつれておるね。心配じゃ。」
おじいさんは立ち上がり、娘がいる部屋へ歩いていった。
おばあさん:「じいさんや、絶対に覗かない約束じゃろ。」
おじいさん:「娘さんの身体が心配なんじゃ。」
おじいさんは、ふすまを少しだけ開けた。
そしてそっと覗きこんだ。
おっさんが、髭そりで頭をそっている。
いっぽん、またいっぽんと
剃った髪の毛をオケに入れている。
そして、オケの髪の毛を
ゆっくりと織り込んでゆく男。
” ガタンッ ”
おじいさんは、音をたててしまった。
おっさんは、髭そりを止めた。
こちらを振り返り、近づいてくる。
おっさん:「見てしまいましたね・・・。」
おじいさん:「だれだおまえは?」
おっさん:「だれだじゃねーよ、じじいが。」
おじいさん:「見るなってそういうことだったのか?」
おっさん:「言ったろ。」
おじいさん:「だましていたのか?」
おっさん:「だますもくそもねーだろうよ。」
おっさんは、頭を泡だてた。
おっさん:「ゆきんこ。」
おっさんは壁を蹴破り、外に出た。
あわてて後を追うおじいさん。
あたりは見渡す限りの雪景色。
やつはいったいどこにいったんだ・・・。
小屋へ戻るおじいさん。
いろりの前に、おっさんが座っている。
村役場の人:「どうかしましたかー?」
小屋の入口に、村役場の駐在人が立っている。
どうやら、おばあさんが役場へ電話したようだ。
おばあさん:「変な男がいるんです‼︎」
村役場の人は、小屋の中へ入ってきた。
村役場の人:「だれだおまえは?
役場まで来てもらおうか。」
おっさん:「まってください。私はあのとき助けられた鶴です。恩返しがしたくてきたのです。」
おっさんは、おじいさんに言った。
おっさん:「でも姿を見られてしまった。
いつまでもおじいちゃんの娘でいたかった・・」
おじいさん:「・・・・・。」
村役場の人:「・・・・・。」
おっさん:「・・・・・。」
おじいさん:「おまえ、鶴じゃないだろ。」
村役場の人:「・・・・・。」
おじいさん:「その前に出くわした、おっさんですよね?」
おっさん:「・・・・・。」
おっさんは、ツルツルの頭を雪につっこんだ。
おっさん:「ゆきんこ。」
そして姿を消した。
見渡す限りの雪景色。
静寂が流れる。
村役場の人:「なにはともあれ、ケガがなくてよかった。 一件落着ですな。」
おじいさん:「いろいろありがとうございました。」
村役場の人は帰っていった。
小屋へと戻るおじいさん。
” コン、コン、コン。”
おじいさんは扉を開けた。
しかし誰もいない・・・。
外に出てみた。
吹雪が強まってきている。🌪
おっさん:「ゆきんたま。」
おっさんは、地面から頭を突き出した。🦲
おじいさんは、後ろへひっくり返った。
腰をやってしまった‼︎
ゆっくりと近づいてくるおっさん。
そのときだった‼︎
小屋からおばあさんが飛び出してきた。
おばあさんは、おっさんに塩をまいた。
おっさん:「グゥえーーー!!」
おっさんは溶けた。
おばあさん:「大丈夫ですか?」
おじいさんに駆け寄るおばあさん。
おじいさん:「大丈夫じゃ。すまんが肩をかしておくれ。」
おばあさんに支えられ、小屋へ入るおじいさん。
おばあさん:「さあ、いろりの前にどうぞ。」
おじいさんは、いろりの前に座った。
おっさん:「ゆちんこ。」
おっさんは、いろりから頭を突き出した。🦲
ゆっくりと近づいてくる、ツルツル頭の男。
おっさん:「バカやろうが。鶴の恩返しでほっこりハッピーエンドじゃねーんだよ。」
後退りする、おじいさんとおばあさん。
おっさん:「こっちはツルの恩返しやってんだよ。」
おっさんは、巨大な口を開いた。
「マァーーーん。」
そのときだった‼︎
遠くのほうから、かすかに車のエンジン音が聞こえてくる・・・・。
おっさんの後頭部から、ワゴン車が走ってきた。
🚗
ワゴン車はおっさんを乗せ、走り去っていった。
完
本日もいいお湯でした♨️
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